老後破産しないための生活術



不要な保険と必要な保険

 

 

イザという時のためにいろいろな保険は必要なものです。しかし、何でも入ればいいというものではありません。不要な保険はあえて解約するのも一つの方法です。何度か生命保険の保険金額を減らす、解約するなど、人生の中でそうしたタイミングがあるものです。

 

例えば、家を買った際には、機構団体信用生命保険特約制度に多くの人が加入しますが、これは、加入者に万一のことがあった場合、残りの住宅ローンがなくなる保障制度です。ある程度預金があれば、必要なくなる時がくるかもしれません。子どもの保険も子供が独立すれば、ひとまず親の責任が終ったので、必要保障額も減少しますから、必要なくなればやめましょう。

 

ある程度預貯金があるなら、医療保険の必要性も低くなってきます。もしものためにとお金を毎月支払うより、その分を、老後資金に向けて貯蓄や運用をする方が将来のためには役に立つ可能性があります。

 

逆に生命保険に加入して貯蓄しておくという方法もあります。地道にしっかりお金を貯めていくという方法もありますが、通帳にお金を貯めておいても、現在は利息がほとんどつかないので、貯金だけで将来の生活費を貯めるというのはやめた方がいいでしょう。その点、生命保険なら、商品によっては運用率が130%になるものがあり、それなら払った保険料よりも30%資産が増えることになります。30%とは1例であり、それ以上に増える商品もあります。

 

まずポイントになることは、自分は現在どんな保険に加入していて、その保険が将来にどういうかたちで戻ってくるのかを確認することです。個人事業主の人なら小規模企業共済に加入するという方法もあります。節税効果も高いので、加入できる人は加入しておくべきでしょう。